2025年06月11日

断食は何日以上すると危険？長期間おこなうリスクや安全な方法を解説

誰でも・簡単にファスティングができますので、「ファスティングに興味があるけどできそうにない」、「ファスティングをやる一歩が踏み出せない」といった方にお勧めです！ぜひ確認してみてください！

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ファスティングについて詳しく知りたい方は、こちらのファスティング関連記事一覧をご覧ください。

「断食って何日までなら安全なの？」「やりすぎると倒れるって本当？」そんな不安を感じていませんか？

断食は、やり方を間違えると栄養不足や脱水、低血糖などのリスクを伴うため、注意が必要です。

一方で、正しい知識を持って行えば、消化器官のリセットや美容・ダイエット効果も期待できます。

本記事では、断食は何日以上で危険なのか、体にどんなリスクやメリットがあるのか、初心者でも安心して始められるファスティングの方法までわかりやすく解説します。

正しいファスティングで、安全に美と健康を手に入れましょう！

疑問に思う女性

正しく行えば長期間でも安全に断食ができる

実は断食には「水だけで過ごす絶食」から、「酵素ドリンクやスムージーを取り入れる断食」まで、さまざまな方法があります。

医師や専門家の指導のもとであれば、3日以上の断食でも安全におこなえるケースがあります。実際に、医療機関や断食道場では「5日断食」「1週間ファスティング」などがプログラムとして提供されていることも。

ただし、これは体調を管理できる環境下で、適切な栄養と水分補給をしながらおこなうからこそ安全であり、自己流での長期間断食は極めて危険です。特に初めて断食する方や、持病がある方、痩せ型体質の方は、たとえ1〜2日でも注意が必要です。

断食を何日続けると倒れてしまうのか

断食は正しくおこなえば30日間でも継続可能です。
実際に、イスラム教の宗教行事「ラマダン」では、約1ヶ月間にわたり、日の出から日没までの断食がおこなわれます。

しかし、ラマダンはあくまでも1日の中で断続的に断食する形式であり、夜には水分・栄養を摂取することが前提です。
断食中でも適切に水分や食事を補えれば、多くの健康な成人は長期間でも問題なく継続できます。

一方で、水も食事も一切摂らない完全な断食を3日以上続けると、以下のようなリスクが一気に高まります。

血糖値の急激な低下（ふらつき・意識障害）
水分・電解質不足による脱水症状
筋肉分解が進行し、代謝が著しく低下
脳や臓器のエネルギー源が枯渇

断食するなら、適切な水分と栄養を補給しながらおこないましょう。

断食は危険？断食をおこなうことで伴うリスク

断食には一定の効果が期待できる一方で、やり方を誤ると健康を損なうリスクもあります。
とくに長期間・自己流でおこなう断食は、次のような体への悪影響を招くおそれがあるため注意が必要です。

リスク①：栄養不足になる

断食を数日間続けると、体に必要な栄養素が不足しやすくなります。
とくにたんぱく質・ビタミン・ミネラルが欠乏すると、免疫力の低下や肌・髪のトラブル、疲労感が出やすくなることも。

「体重が落ちた＝健康的に痩せた」とは限りません。
見た目はスリムになっても、栄養不足による不調が続くと、かえって代謝が落ちやすくなります。

リスク②：脱水症状を起こす

断食中に水分摂取を怠ると、脱水症状を引き起こす恐れがあります。
とくに「固形物を摂らない＝水分も減る」という認識がないまま行うと、気づかないうちに脱水が進行してしまうことも。

症状としては、以下のような状態が現れる場合があります。

頭痛やめまい
口の渇き、尿量の減少
集中力の低下やイライラ

断食中でも1日1.5～2Lを目安に、こまめな水分補給を意識しましょう。

リスク③：低血糖に陥る

食事を抜くことで、血糖値が下がりすぎて低血糖状態になるリスクもあります。
軽度であればふらつきや倦怠感などで済みますが、重度になると意識障害や手足の震え、最悪の場合は倒れてしまう危険も。

特に以下のような人は、低血糖リスクが高いため要注意です。

食事間隔が長く空くと体調を崩しやすい人
日頃から血糖値が不安定な人
糖尿病の既往歴がある人

断食初心者や持病のある方は、医師への相談なしに断食を始めるのは避けましょう。

リスク④：筋肉が低下する

断食中はエネルギー源として体脂肪が使われる反面、筋肉も分解されてしまう可能性があります。

筋肉量が減るデメリット

代謝が落ちて痩せにくくなる
冷えやすくなる
疲れやすくなる

一時的に痩せても「燃えにくい体」になるという本末転倒な結果を招きかねません。

リスク⑤：リバウンドしてしまう可能性がある

断食後に食事量を急激に戻してしまうと、体が飢餓状態を警戒して脂肪を溜め込みやすくなります。
この状態で食べすぎると、断食前よりも体重が増える可能性が高まります。

また、長期間の断食や極端な食事制限を繰り返すと、ホルモンバランスや自律神経の乱れにもつながり、食欲コントロールが難しくなるケースも。
健康的に体を整えるつもりが、逆に悪循環を招いてしまうこともあるため注意が必要です。

断食すると得られる効果

断食にはリスクもありますが、正しい方法でおこなえば身体に良い影響をもたらします。
近年では内臓の休息や代謝アップの観点から、医療や美容業界でも注目されています。

ここでは、断食によって期待できる主な効果を紹介します。

効果①：消化器官が休まる

断食は、胃や腸といった消化器官を一時的に休ませられます。
現代人は一日中食べ物を摂っていることが多く、消化器官は常にフル稼働。
断食中は固形物を食べないため食べものを消化する必要がなくなり、消化の負担を軽減でき、腸内環境の改善や便秘解消が期待できます。

とくに、プチ断食（短期ファスティング）では、消化器官のリセット効果が得られやすいといわれています。

効果②：デトックス

食事を一時的に絶つことで、体内の老廃物や有害物質の排出が促進されると考えられています。
これはデトックス効果と呼ばれ、特に以下のような変化を感じる人が多いです。

肌の調子が整う（ニキビ・くすみの改善）
便通がよくなる
むくみが軽減する

ただし、科学的には断食によって有害物質が排出されるという明確な根拠はまだ少なく、体の自然な代謝機能が働きやすくなると捉えるのが現実的です。

効果③：ダイエット効果

断食によって摂取カロリーが抑えられることで、一時的な体重減少が期待できます。
また、インスリン感受性が改善され、脂肪が燃焼しやすくなるという代謝的なメリットも報告されています。

ただし、体重が減る＝脂肪が減るとは限りません。
水分や筋肉の減少によるケースも多いため、断食後の食事内容や運動習慣が重要になります。

ダイエット目的で断食をおこなう場合は、リバウンドを防ぐための「正しい知識」と「アフターケア」が必須です。

リスク解消！正しいファスティング方法

健康的に断食するなら、ファスティングがおすすめです。

「断食」と聞くと「何も食べずに耐える苦行」のようなイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、近年注目されているファスティングは、ただの絶食とは異なり、栄養や水分を適切に摂りながら、消化器官を休ませる健康法という考え方に基づいています。

「断食」は広い意味での食を絶つ行為を指し、「ファスティング」はその中でも、健康や美容に効果的で有効な方法です。

ここでは、初心者でも安心して取り入れられるファスティングの基本ステップをご紹介します。

正しいファスティングで、安全に美と健康を手に入れましょう。

準備期・回復期を入れる

断食を始める前後には、必ず準備期と回復期を設けましょう。

準備期は断食に身体を徐々に慣らしていく期間です。
断食の前日〜前々日は、動物性食品・油もの・カフェイン・アルコールなどを控え、胃腸に優しい食事を心がけてください。

そして回復期は断食後、栄養の吸収が良くなった身体に、消化の良い食事から通常の食事に少しずつ戻していく期間です。
断食明け〜2日程度は、おかゆ・具なし味噌汁・野菜スープなど、消化に負担をかけない食事で少しずつ通常の食事に戻していきましょう。

いきなり断食に入ったり、終わった直後に普通食をドカ食いするのは消化器官に大きな負担をかけ、リバウンドや体調不良の原因となります。
「断食そのものよりも前後の過ごし方が大切」とも言われており、ファスティングの成否を左右するポイントです。

断食中も栄養補給・水分補給を忘れない

完全に何も口にしない断食は、専門的な知識や管理がなければ危険です。
とくに初心者は水分と最低限の栄養を補給するファスティングから始めましょう。

ファスティング中の栄養・水分補給におすすめのアイテム

酵素ドリンクやスムージー
野菜ブロス（出汁）
白湯
ハーブティー（ノンカフェイン）
ミネラルウォーター

水分は1日1.5〜2Lを目安に摂取し、空腹時の不快感をやわらげることで無理なく断食を続けやすくなります。
また、栄養ゼロの「完全な断食」よりも、最低限のエネルギー補給をしながらおこなうことで、筋肉量の維持や低血糖の予防にもつながります。

ファスティング後の過ごし方に注意

断食後は、体が飢餓状態から栄養を吸収しやすいモードに入っています。
このときに脂っこい食事や甘いものを一気に摂ると、急激な血糖上昇や胃腸への負担がかかり、体調を崩す原因になります。

【理想的な回復食の例】

1食目　おかゆ、具なし味噌汁
2食目以降　茹で野菜、湯豆腐、すりおろしリンゴなど

回復期は、断食と同じくらい丁寧に過ごすことが大切です。
断食を成功させるためにも、体の声を聞きながら、焦らず段階的に食生活を戻していきましょう。

デトックスの効果を高めたい場合は、回復食1食目に梅流しをするのがおすすめです。
梅流しについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事：梅流しでデトックスと便秘解消！断食なしでも効果があるやり方を紹介！

断食（ファスティングを）やってはいけない人

ファスティングは体調管理や美容にも効果が期待される方法ですが、すべての人に安全というわけではありません。
体への負担が大きくなりやすい方や、持病のある方は、自己判断で断食を始めるのは避けるべきです。

以下に当てはまる方は、医師に相談せずに断食・ファスティングをおこなうことはおすすめできません。

妊娠中・授乳中の人
持病（糖尿病・心臓病・腎臓病・摂食障害など）がある人
成長期の人
生活リズムが決まっていない人
BMIが18.5未満のやせ型体質の人
服薬中の人

これらに当てはまる方は、専門家の指導がない状態での断食は避けるべきです。
体調やライフスタイルに合った方法で、無理のない健康習慣を取り入れましょう。

まとめ

断食は、やり方次第で健康や美容に良い影響を与える可能性がありますが、間違った方法でおこなえば、体調を崩す危険性もあります。とくに、完全に何も口にしない絶食はリスクが高く、栄養不足・脱水・低血糖・筋肉量の低下などの不調につながる恐れがあります。

一方で、準備期や回復期を含めた1〜2日のプチ断食や、栄養補給を取り入れたファスティングであれば、消化器のリセットやダイエット効果が期待できます。正しいファスティングで、安全に断食し、美と健康を手に入れましょう。

監修者

Yuzu

管理栄養士Yuzu。管理栄養士資格第242047号。 2019年5月に管理栄養士の資格を取得。腸を健康にする美味しい食事を広めるべく、酵素ドリンクRESETで、1万人以上をサポート。 https://reset-fasting.jp/ , https://www.instagram.com/reset_dining/